防犯対策の第一歩は相手を知ること
防犯、防犯といっても、相手を知らなければ効果的な対策にはなりません。いきなり防犯用品の売り場に行っても目移りするだけで、必要のないものを買ってしまったり、逆に重要な物を忘れてしまったりしがちです。
防犯対策の最初のポイントは、泥棒の心理や行動パターンを知ることです。
住居侵入盗(泥棒)の心理
下見をする
侵入盗は行き当たりばったりに侵入するわけではありません。半分以上が下見をします。中には下見に1週間以上もかける慎重派もいます。
下見のポイントは、人通りや人目が少ないか(47%)、留守の家が多いか(42%)、入りやすく逃げやすいか(37%)等、まずは街全体を見ます。
仕事のしやすい環境だと判断したら、個々の家を調べてターゲットを絞っていきます。
家の下見で気にすること
家の下見で気にすることは、留守かどうか(63%)、入りやすく逃げやすいか(53%)、周りから見通しの悪い家か(26%)、などです。お金がありそうかを気にする泥棒は、10%と少なく、いかにリスクが少なくてすむかを見ているのです。
この家は侵入するにはリスクが大きすぎると思わせることが、防犯対策では大事なことです。
侵入をあきらめる理由
人の目
侵入盗は人の目を最も嫌います。近所の人にジロジロ見られたり、声を掛けられたりすると63%が侵入をあきらめています。
泥棒が音や光を嫌うのは、それがきっかけで人に見つかってしまうからです。
補助錠
ドアや窓に補助錠が付いていると34%があきらめています。侵入に時間がかかればそれだけ見つかるリスクが高まるからです。
防犯装置 犬
防犯カメラ、防犯ブザーや防犯ライトなどの防犯装置がついていると31%があきらめています。
また犬を飼っていた場合も31%があきらめています。
侵入をあきらめる時間
どのくらい侵入に時間がかかるとあきらめるかは以下の表の通りです。
2分 | 17% |
2分~5分 | 51% |
5分~10分 | 23% |
10分以上 | 6% |
あきらめない | 3% |
91%が10分以内で侵入をあきらめます。つまり、どの経路から侵入しようとしても10分以上かかるようにすることが防犯対策の重要ポイントなのです。